夏の幻想とお盆

お盆。お盆っていうと大雑把に8月の半ば頃ということは知っていたけど、実は何日から何日までのことをいうのか明確には知らなかった。

幼少・学生時代はそもそも夏休み中でお盆自体を意識するのは毎年恒例の墓参りに行く日くらいだったし、社会人になってからは今日に至るまで土日祝日関係なしのアルバイトしかしてきてないので意識するタイミングがなかったのかなと今になって思う。

というわけで、お盆の期間をGoogle先生に教えてもらったところ、8月13日~16日だということが分かった。

昔からPCやスマホを使っていたのにこの一瞬で終わる検索を一度もしてこなかったのかと思うと、物事に興味を向けることに対する重要さを痛感する。

ところで、夏といえば先程ちらっと書いたけど、実家暮らし時代(幼少期〜高校時代)に毎年行っていた墓参りのことを思い出す。

うちの先祖の墓は三重県のかなり田舎の方にあって山道を車でしばらく登っていったようなところにある。

自分は大阪に住んでいたので車で数時間、途中でパーキングエリアがあってお土産を見て回ったりなどして、毎年濃厚な田舎旅をさせてもらっていたなという記憶がある。

夏は暑いし湿気も多くて暑がり汗かきの自分としては一刻も早く夏以外の季節になってほしいと願わずにはいられないが、夏にしかない夏の良い面も知っているので一概に嫌いとも言えない。

例えば、緑が豊かな点。秋や冬、春と比べても一番木々が生き生きとしていて何となく元気をもらえる。まさに活気溢れる季節という印象。

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そして、この活気が秋になるに連れて少しずつ失われていくのが儚いと感じる季節でもある。

これには、昔エロゲー原作のAIRのアニメを観たことやひぐらしのなく頃にのアニメや漫画が好きだったことが大きく影響している。

墓参りで行っていた三重県の田舎風景はまさにそういう自分が夏に抱いている幻想を形にしたような場所で、墓に向かう車の中でLiaの「夏影 ~Cornwall summer mix~」を聴いて幻想に浸っていた記憶が今でも鮮明に蘇る。

朝のラジオ体操や日中の緑豊かな風景が夏の活気の部分だとすれば、夜の祭りや打ち上げ花火、線香花火は夏の儚さを表す部分なのかなと感じる。

こういう明るい部分や儚い部分があったりするのが夏をイメージした楽曲の面白いところだなと感じる。

ゆずの「夏色」、井上陽水の「少年時代」、大塚愛の「金魚花火」、ZONEの「secret base〜君がくれたもの〜」など。

夏に田舎の家の縁側でアコギでも弾けたら最高だろうなと思って学生時代はアコギに興味を持ったりもした。

今年で29歳になり、東京暮らしもそこそこ長くなってきて、全てに憧れと幻想を抱いていた学生時代までと比べるとそういった憧れを抱く感情は少し薄れてしまっているけど、時折無性に夏の田舎風景が恋しくなることがある。

近いうちに北海道旅行をしてみたい。日常を忘れて思う存分自然と触れ合いたいな。

いやしかし、今日も暑かったね。

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