ライブアライブHD-2Dリメイクのネタバレ感想【8/12修正版】

ライブアライブHD-2Dリメイクをクリアしたのでクリア後の熱を放出する。

SFC版(原作)は未プレイ。

元が古いゲームなので作中のBGMや物語の展開など前情報として一部知っている部分もあったけど、その辺はアレンジでどう変わってるのかなと楽しみな部分でもあった。

以下、ネタバレ感想(プレイした順番に書きます。音楽が心に残った編は音楽についても書きます。)

 

功夫編】

ストーリーと声優の演技が熱くてクリア後に余韻が残った。

レイの震え声に演技のプロを感じた。

自分はレイを優遇したのでレイが生き残った。

ボス戦前の「旋牙連山拳ッ...!!」(からの流れるようなMEGALOMANIA)と、エピローグの「ジジイみたいになれっかな?」のボイスが特に好き。

盗賊から師範になるまでの短くも重厚な成長物語に胸を打たれた。

ー音楽についてー

プロローグで流れるBGMと戦闘BGMが好き。

功夫編の壮大な世界観と落ち着いた雰囲気が音楽だけでも伝わってきて現実を忘れさせてくれた。

現実を忘れたいと言うとネガティブな印象を受けることが多いと思うけど、自分が映画やゲームに触れる際に一番求めているのは「世界観の旅行ができること」なので、世界観に没頭できればできるほど美味しいと思っている。これは多分ポジティブな感情。

 

【幕末編】

92人斬りでクリア。中途半端。

坂本を助け、カラクリ丸を育てて魔神竜之介を3人の絆で倒し、カラクリ丸を池に沈めて鯉を倒した。鯉戦だけで4時間くらいかかった。

ラクリ丸を鯉の場所まで連れて行くことは可能だったのかな?

幕末編はとにかくやり込み要素が多くて濃厚な編でした。


【SF編】

短編ストーリーとしては一番好きかもしれない。人間のどうしようもなさが機械との対比で上手く表現されていて良かった。

機械の不気味さ、人間の疑心暗鬼。

途中からベヒーモスが船内を走り回るようになるけど、ベヒーモスのデカさと足音はなかなか恐怖だった。これはリメイクで化けたポイントの一つではないだろうか。

そして何より印象深いのは伍長の異常な強さ。

あの狭い部屋の中であの距離感でどうやってベヒーモスに勝ったんだ。すごいよ伍長。


【現代編】

サクッと終わって良かったという印象。

森部の爺さんだけ別格みたいな扱いなのは最初よく分からなかったけど、あびせ蹴りでパターンに入った時にあ~~となった。

ー音楽についてー

元々SFC版の「KNOCK YOU DOWN!」はお気に入りの曲だったけど、アレンジ版もこれはこれで雰囲気が合ってて良いなと思った。まさかのサックス投入に意表を突かれました。


【原始編】

兎にも角にもキングマンモーが印象深い。とんでもないクソボスだった。

こちらの攻撃が命中することと、マンモスが「大爆発」「大噴火」を連発してこないことをひらすら祈る運ゲーバトル。あまりに運ゲーなので「大爆発」「大噴火」を使ってこないターンはマンモスから施しを受けている気持ちになった。

ポゴとゴリのレベルを15くらいまで上げたけど、マンモスのレベルは60だったらしい。そりゃ攻撃が当たらんわけだ。

ホネ肉、ぼいんビーナス、ビリビリまきびしを駆使して何とか勝利。コーラのビンを落とすために4回倒した。もちろんモノな石も回収したぞ。

後になってポゴの声がシンジ君だと聞いてビックリした。べるの声も可愛らしくて良かったな。

ー音楽についてー

日常パートの音楽がギャルゲーの日常パートの音楽みたいで面白かった。

戦闘BGMは意外とオシャレ路線でカッコよかった。アレンジで化けたのかな。

どことなくMAGICAL SOUND SHOWERっぽさを感じた。

あんまり「~っぽい」っていうと作曲者に失礼かもしれないけど。好きです。


【近未来編】

声優が豪華すぎるし影山ヒロノブは歌うしアキラは兜甲児だしブリキ大王はスーパーロボットだし兎に角とんでもねえ気合いの入り方だと思った。

玄田哲章中尾隆聖千葉繁の声で喋る悪役が3人並んで立っててなんか笑った。

松の声がFF10のアーロンさんなのも渋くて良かったし、何気に妙子の声がFate間桐桜の声優で松が力尽きた後の「どーしてえええッ!?」の叫び声は流石の演技力だと思った。

劇場版Fate[Heaven's Feel]でも感じたけど、叫び声が上手い声優さんだと思う。

声優にそこまで詳しくないつもりの自分でも知ってるような有名声優ばっかりで、このゲームについて語ってるといつの間にか声優オタクになっていてこわい。もしかしたら自分は自分が思っている以上に声優オタクなのかもしれない。

ストーリーに関して、液体人間の設定がエグくて好きだった。物語の中にこういうスパイスが入っていると嬉しくなる。

正直感情や道徳を抜きにして物語を一歩引いて見たときに、不治の病の妹が液体人間になってブリキ大王を動かす話もアリなんじゃないかと思ってしまったのが罪深い。

ー音楽についてー

通常戦闘BGMがオシャレカッコよくて良かった。

とあるコメント欄で「イースっぽいアレンジだな」って意見を見かけたけど、確かに言われてみればファルコムっぽさを感じる。空の軌跡SCあたりの戦闘BGMの雰囲気に近い気がした。好き。

あと何気にブリキ大王のテーマBGMが頭から離れない。相当キャッチーな曲なのだろう。作曲者がすごい。


【西部編】

罠イベントは攻略サイトを見ながらやった。現代編に次いで、かなりサクッと終わった印象。

マッドの声が最近観たドラゴンボール超スーパーヒーローの映画のピッコロさんの声そのものだった。相変わらず良い声してる。

ボス戦のガトリング銃の攻撃がめちゃくちゃ強くて笑った。

流石、戦闘突入時のセリフに「ガトリング銃」がチョイスされただけはある。

ー音楽についてー

8/12追記です。

クリアした後に改めて聴いたら、出だしからクソカッコよかった。

まさに西部!というイメージの出だしでちゃんと戦闘曲になっているのがすごい。


【中世編】

一番RPGっぽくて気分が高まった。やっぱりRPGは剣と魔法なんだよな。

ストーリーはエグかった。オルステッドに救いがなさすぎる。アリシアが自○するシーンがエグすぎた。でも、たまにこういう話が見たくなる。人間の絶望感情を描いてくれる作品が好きだから。

あと、物語の最後で喋らない主人公が急に喋るようになる演出が良かった。

喋らない系主人公と言えばクロノトリガーの主人公を真っ先に思い出すけど、クロノみたいなキャラが物語の進行によって急に喋りだしたりしたら結構怖いよね。

ボイス付きだったのもその不気味さが強調されていて良かった。

ー音楽についてー

何気にこのリメイクを始めて一番気に入った音楽が中世編の戦闘BGMかもしれない。古き良き硬派なRPGの戦闘曲という感じでとても良い。

SFC版のも聴いてみたけど、アレンジ版の方が個人的には好きかな。


【最終編】

最終メンバーは悩みに悩んで、レイ(主人公)、キッド、おぼろ丸、キューブに決定。

最強装備も必要な分は揃えて、無事クリア。

装備を揃えて、付け替えて、ステータスを高めていく作業がめちゃくちゃ楽しかった。各編からの装備の引き継ぎが熱かったね。

最終レベルは、キューブ以外のスタメンが全員18程度。

ラスボス戦では、レイの旋牙連山拳とキューブの範囲回復、ヒヨコ弾が特に活躍した。

近未来編で昭和ヒヨコッコ砲を作っておいて良かった。

レベルを上げて装備を整えてちゃんとキャラが活躍すると嬉しいね。RPGのそういうところが好き。

ー音楽についてー

ピュアオディオ戦(翼を開いた状態)のBGMが初めて聴いたけどめちゃくちゃカッコよかった。

あと、全編通して「MEGALOMANIA」と「CRY・A・LIVE」がやっぱり名曲だと思った。これらは元々SFC版音源でも好きだったけど、アレンジ版も変わらず最高でした。

 

このゲームが元々SFCのソフトで1994年に発売していたことを考えると本当に前衛的だと思いました。リメイクをプレイした後にSFC版と比較するのも面白いね。

ゲームテンポの面は多少気になったところもあるけど、個人的評価は☆5(5/5)でした。

以上。